Hokibara Lab Depertment of Architecture Waseda Univesity

  1. Home
  2. Projects

――建築・都市防災――

都市及び建築の安全を向上・維持する防災設計のための火災・災害の物理・人間行動の研究を行う。刻々と変化する社会現象や、これまで見過ごされてきた防災リスクに対して、科学的に取り組む事で解決を目指す。

Projects

Wooden Building
火災に強い木造建築・歴史的木造建築の保存活用

近年、大規模・中規模高層木造は脱炭素化や森林資源活用の観点から世界的に注目されているが、木材は他の構造部材である鉄骨や鉄筋コンクリートとは異なり可燃物であることから、その防耐火性能の把握が大きな課題である。

  • fire endure structures
    木質耐火構造

    木材は他の構造部材と比べて軽量であるため、軟弱地盤上や既存建築物の上部に高層化して、限られた敷地を有効活用できる等、高層化による建築・都市的利点が大きい。耐火性能の高度化と実設計をつなぐ理論の構築を目指す。

  • wooden characteristic under fire
    加熱される木材

    木材が加熱されるとその防耐火性能は、樹種や含水率などの物性に大きく影響する事から、その研究開発は、個々の樹種等の特性に合わせて試行錯誤的に行われてきた。これらの特性が力学的性能に与える影響を把握し、予測手法の構築を目指す。

  • parts for Kyoto
    歴史的街並み保存のための延焼防止技術

    近年、歴史的建築物を用途変更・増改築によって保存活用する機運が高まっている。一方で、歴史的建築物の伝統的意匠が現行法の防火規定の仕様とは異なり、保存活用が困難になっている。防火上の課題となる延焼防止技術の開発研究を行う。

  • escape in traditional wooden hotel
    歴史的木造建築物活用のための避難安全計画

    木造旅館等の歴史的木造建築物は文化的価値の保存活用や観光資源としての活用が促進されているが、現行法下では既存不適格建築物である事が多く、増改築をして活用するためには大きな制約を伴う。そこで、避難安全性能を向上させ、活用可能性を高めるための遮煙設備の開発とそれを活用した避難安全計画法の構築を目指す。

Escape
災害弱者と避難システムの高度化

近年、社会の多様化と高齢化により災害時には運動能力・聴覚・使用言語等に起因する多様な災害弱者が存在している。多様化する災害弱者に対応した避難システムのを目指す。

  • escape on bed
    災害弱者

    特に自力避難困難者が多い病院病棟や高齢者施設等での避難方法の一環としてベッド・車椅子等による介助避難を構想し、避難先での医療継続も視野に入れた避難システムの高度化を目指す。

  • Escape Visualization
    防災可視化ツールを用いた避難行動予測

    VRは、普段目に見えない災害の可視化が可能である。体験者に強く防災意識を芽生えさせるとともに、VRから得られる仮体験により、災害時の人の心理状態や行動特性を把握する。これらを建築のソフト・ハードの設計手法にフィードバックする事を目指す。

Disester Prevention of Histrical Cities and Architectures
消防力が不足する地域の防災モデル

伝統的建造物群保存地区等の歴史町並みや、文化財建造物、山間・離島等の孤島集落、東アジア等の発展途上国では、発生可能性がある火災規模に対して利用可能な消防力の維持が困難になりつつ有る。持続可能な火災安全の枠組み開発が大きな課題となる。

  • Initial Fire Extingushing in East Asia
    東アジア

    東アジア等の発展途上地域の歴史的市街地では、防火対策の未整備により、その保存活用に大きな損失が出る可能性がある。特に、カンボジアをフィールドとして住民・事業者による自治防災や、公設消防体制の見直しを足がかりに都市防災モデルの策定を目指す。

  • Small Temples
    小規模寺社

    文化財建造物や文化財を保有する寺社の火災安全対策整備を目指す。特に、十分な消火設備の整備や維持管理のための人材の確保が難しい小規模寺社に対して、持続可能な防災対策の実現を目指す。

  • Disaster Preventation in Remort Island/ Mountain Area
    離島・山間集落

    離島や山間集落等の孤立集落では、加速する人口減少と高齢化により、初期消防力が大きく減退している。迅速な避難行動が困難な高齢者世帯でも火災初期に火災鎮圧できるような仕組みの構築を目指す。